折りたたみ扇風機って本当に使えるの？KEYNICEのKN-Q8 Proで試してみた【レビュー】

私の家は狭いので、扇風機の季節が終わったあと片付ける場所に困ります。

しようがないのでビニール袋をかぶせてお風呂の脱衣所に置いていますがこれがカッコ悪い。

さらに冬の天気の悪い日は洗濯物に風を当てながら室内干しするのですが、そのために扇風機を出すのもちょっと面倒です。

そんな理由から、コンパクトに収納できて持ち運びも簡単な折りたたみ扇風機っていいなぁと思っていたのですが、いま使っている扇風機に壊れる気配がまったくないことと、下記の疑問があって購入に踏み切れていませんでした。

今回、幸運なことにKEYNICE様から折りたたみ扇風機(KN-Q8 Pro)をご提供頂いたので、レビューをしつつ上記の疑問も確認しました。

実際に使ってみたところ、風量は十分あり音はうるさくなく、コンパクトなのに普通に使える扇風機でした。

レビュー評価はデメリットの方が数は多いですがほとんどが些細なことで、収納場所を選ばず持ち運びしやすいというメリットがとても強く、総合評価は高いです。

開封

さっそく箱を開封していきます。

本体が傷つかないようにしっかり発泡スチロールに挟まれていました。

中に入っているものです。

パッケージ内容の詳細は、次の「KN-Q8 Proのスペック」のあとで説明します。

KN-Q8 Proのスペック

KN-Q8 Proのスペックです。

項目	値
型番	KN-Q8 Pro
入力電源	DC 5V, 2A(USB電源)
消費電力	10W
電池容量	7,200mAh(内蔵式)
フル充電時間	約5 〜 6時間
風量調節	4段階：微、弱、中、強
タイマー設定	4段階：1H, 2H, 4H, 8H
作動時間	4 〜 30時間(風量によって異なる)
本体重量	約960g
収納時サイズ	Φ200 × H104mm (Min)
展開時サイズ	L198 × H1020 × W200mm (Max)
カラー	ホワイト、ブラック

KN-Q8 Pro パッケージ内容

KN-Q8 Proの同梱物について、それぞれの特徴を見ていきます。

本体

KN-Q8 Proの収納と展開したときの2つの形態の特徴について紹介します。

収納時

まずは収納時の状態から。

スペック上のサイズは直径が約20cm、高さが10.4cmとなっています。

ペットボトルと大きさを比較してみるとこんな感じです。

また、側面に取っ手があり本体の重さも約1kgなので、簡単に片手で持ち運びできます。

ちなみにはかりで本体の重さを測ってみましたが、1kg以上あるようでエラー表示に…。

スペック上は約960gとなっていたので少し残念ですが、手で持った感じだとペットボトル2本分くらいの重さでした。

展開時

KN-Q8 Proを展開すると操作ボタンとインジゲーターランプが見えてきます。

ボタンごとにマークがついているのですが、目を凝らさないとまったく見えません。

高さは約38cm 〜 102cmの間で調整できます。

一般的な扇風機と比べてみると、高さの調整幅が広いことがわかります。

KN-Q8 Proの首部分が細く床に接する面積が小さいこともあって、最大の高さにして電源ONにするとふらつくのではないか？と心配になりましたが、まったくそんなことはありませんでした。

本体裏面に摩擦力の強いゴムパッドがついており、おそらくこれのおかげなのでは？と思われます。

ただ、何かがぶつかったときは倒れやすいので、背を高くして使う場合は部屋のコーナーに置いておくと安心です。

充電式リモコン

KN-Q8 Proに付属しているリモコンです。

円形でシンプルなデザイン。

大きさはペットボトルの底と同じくらいです。

リモコンでできる操作は以下のとおり。

LEDライトのボタンを押すとリモコン本体が光り、3段階の明るさ調整ができます。

下の写真は一番強くしたときの様子でかなり明るく光っているように見えますが、実際は柔らかい感じの灯りです。

KN-Q8 Pro本体と同じく、リモコンもUSB Type-Cケーブルで充電する方式になっており、充電中は赤く光ります。

リモコンにマグネットが内蔵されており、本体にくっつけておくこともできます。

冷蔵庫にもくっつくので、台所で使うのもいいかもしれませんね。

USB Type-Cケーブル

長さ1.5mの普通のUSB Type-Cケーブルです。

普通のUSBケーブルですが、端子が紫なのは何か意味があるのでしょうか？

USBケーブルの端子の色は白はUSB 1.0、黒はUSB 2.0、青はUSB 3.0といった感じで規格を表しているのですが、紫とはどういうことでしょう？

ただ、問題なく充電はできるので気にすることはなさそうです。

取扱説明書

取扱説明書は日本語と英語で記載されています。

日本語が分かりやすく図解も丁寧なので、すぐに使い方を理解できます。

また、最近ではめずらしく光沢のある固めな高品質の紙が使われていました。

アフターサービスのご案内

名刺サイズのアフターサービスのご案内が入っていました。

裏面にはメールだけでなく、LINEでも問い合わせができる旨の記載があります。

メールとLINE、自分にあった問い合わせ方法を選べるのは良いことですね。

KN-Q8 Proの展開方法

KN-Q8 Proの展開はとても簡単です。

まずは「OPEN」と書いてあるところからヘッド部分を持ち上げます。

パイプを立てながらヘッドを起こします。

KN-Q8 Proを開くことができました。

ハンドルを時計回りに回してパイプをロックします。

この作業は忘れずに必ず行ってください。

パイプを固定する作業を忘れると倒れます…。

最後にパイプ部分を学校の先生が持っていそうな指し棒と同じ要領で伸ばして、好みの高さにしたら展開完了です。

KN-Q8 Proの機能

KN-Q8 Proの機能は以下のとおりです。

それぞれの機能について確認していきます。

風量切り替え

風量は「微」「弱」「中」「強」の4段階に設定できます。

風の強さを切り替えた時の風量と音の大きさについて確認しました。

風の強さ

6畳の部屋の対角線上(約2.3m)にKN-Q8 Proを設置して微風を吹かしてみたところ風は届きました。

ティッシュペーパーをなびかせると微風でもひらひらします。

最も弱い「微」でも2m以上離れたところに風が届くので、6畳の部屋で使う分には十分な風量です。

静音性

微」「弱」「中」「強」のそれぞれの風量のときの音量を測定してみました。

風量	音量(平均値)
微	23.0 dB
弱	25.9 dB
中	29.6 dB
強	36.5 dB

幸昭のHPによると30dBは深夜の郊外くらいの音の大きさとのことなので、測定の結果からは静音性に優れていると考えて良さそうです。

タイマー設定

タイマー設定ボタンを押すたびに「1時間」→「2時間」→「4時間」→「8時間」→「切」と設定時間を変更できます。

タイマーを設定すると、時間に対応したLEDインジゲーターが3回点滅します。

例えば2時間のタイマーを設定すると、写真のように下から2番目のLEDがチカチカします。

自動首振り

首振りボタンを押すと左右に首振りをします。

首振り角度は60°のみで角度調整はできません。

また、首振りをすると「ジー」という小さい音がします。

テレビがついていれば聞こえないのですが、音に敏感な方は寝室などの静かな部屋では気になるかもしれません。

縦方向の送風角度調整

縦方向の風向は前が5°、後ろが180°まで手動で調節できます。

正直なところ90°以上は使いどころが無いような気がしますが、折りたたみの仕組み上180°まで角度調整できるのでしょう。

個人的には高さを最大まで伸ばして前に傾けて使うのがオススメ。

というのは、こんな感じで寝るときに上から風を当てると身体全体に風が当たって気持ち良いのです。

KN-Q8 Proは他の扇風機よりも高い位置から風を送れるので、ベットで˜寝ている方も一度試してみてください。

リモコンLED点灯

先にも紹介したとおり、リモコンのLEDボタンを押すことでリモコン本体を光らせることができます。

個人的には使わない機能ですが、アウトドアのときなどは光らせておくとリモコンがどこにあるのかすぐにわかるので、便利そうですね。

内蔵バッテリー

KN-Q8 Proは7,200mAhのバッテリーを内蔵しており、本体側面のUSBポートにType-Cケーブルを差し込んで充電します。

充電器は付属していないので事前に用意する必要があり、マニュアルにはDC5V/2Aのものを推奨すると記載されています。

また、製品仕様上ではフル充電時間は約5時間から6時間、連続作動時間は4時間から30時間(風量モードによって異なる)とあります。

そこで、実際に充電時間と連続作動時間を測定してみたところ、以下の通りとなりました。

お手入れ

KN-Q8 Proは工具を使わないで羽根までバラバラにできるので、お手入れがとっても楽です。

まずは前ガードを反時計回りに回します。

次に固定ふたを時計回りに回す。

羽根は正面に引き出します。

せっかくなので、バラバラにしたら水洗いしちゃいましょう。

水洗いをしたときはしっかり乾かしてから組み立てます。

組み立ては分解と逆の手順でOKです。

特に前ガードを装着するときは使用中に外れることがないよう、カチッと音がするまでしっかりと時計回りに回しましょう。

良いところ

KN-Q8 Proの良いところです。

・収納場所を選ばない
・持ち運びしやすい
・お手入れが簡単
・USB Type-Cケーブルで充電できる

収納場所を選ばない

収納状態のときの本体サイズが直径200mm × 高さ104mmなので、いろんなところに収納可能。

机の本棚にしまってみました。

シーズンオフ時の扇風機の片付け場所にいつも悩まされるのですが、これで解放されます。

持ち運びしやすい

重さが約1kg弱で本体に取っ手もついているので、片手でも持ち運びしやすい。

小学生の息子に運んでもらいましたが余裕のよっちゃんです。

扇風機を持っての階段の登り降りもぜんぜん怖くありませんよ。

お手入れが簡単

扇風機の羽根まで外せるのでお手入れがしやすい。

お風呂でじゃばじゃば洗えちゃいます。

USB Type-Cケーブルで充電できる

専用のものだとアダプターが増える一方なので、USB充電できるのは助かります。

たまに下の写真のような独自規格な充電端子の製品を見かけるのですが、なんでUSB充電にしないんでしょうね？

気になるところ

KN-Q8 Proには気になるところもあります。

・本体のボタンの判別ができない
・ボタンを2回押さないと反応しない
・倒れやすい
・子供の指が入っちゃいそう
・充電器は別売

本体のボタンの判別ができない

本体の操作ボタンのマークが見づらく、どれが何のボタンか判別するのに苦労します。

こんなふうに墨入れしてあればわかりやすいのに…と思いました。

ボタンを2回押さないと反応しない

本体とリモコンの両方とも同じなのですが、インジゲーターランプがついていないときにボタンを押しても反応しません。

どれでも良いのでボタンを押すとインジゲーターランプが点灯するので、その後にもう一回操作したいボタンを押しましょう。

ただし、電源ONに限りインジゲーターランプが点灯していなくても1回の操作でOKです。

倒れやすい

コンパクトがゆえに床に接する部分の面積が小さい、だけれども背は高い。

形状的に倒れやすいのはしようがないですね。

KN-Q8 Pro本体にぶつかって倒さないように、部屋のコーナーなど置く場所を工夫しましょう。

子供の指が入っちゃいそう

本体側面のガード部分の隙間が1cmくらいあるので、小さい子の指は入ってしまうかもしれません。

小さいお子さんがいる場合は気を付けてください。

充電器は別売

充電器は別売なので、持っていない方は別途購入が必要なのでお忘れなく。

まとめ

折りたたみ扇風機は作りが複雑なため、扇風機としてはイマイチじゃないのかな？と思っていましたが、普通に使えました。

むしろコンパクトで持ち運びしやすく収納場所に困らないので、扇風機を頻繁に移動する方や一人暮らしで1Rの家にお住まいの方には特にオススメです。

私は1階と2階で扇風機を使いたく、その度に移動するのが大変だったのですが、KN-Q8 Proはコンパクトで運びやすいのでとても助かります。

扇風機が欲しいなぁとお考えの方は、ぜひKN-Q8 Proも購入対象として検討してみてくださいませ。