本記事では、SwitchBotのハブ2と防水温湿度計を使って、外気温と室温が指定した気温を下回ったら自動でエアコンをOFFにする方法がわかります。
2024年も10月になると、明け方はエアコンがいらないくらいまで気温が下がる日も少しずつ増えてきました。夜エアコンをつけっぱなしで寝ると肌寒くて目が覚めてしまう日も増えてきています。
寒くて明け方に目が覚めてしまうこの状況、快眠できないし電気代ももったいなくて良いことがありませんよね。
エアコンのタイマーを2~3時間にセットしてから寝ることもしていましたが、それだと日によってはエアコンが切れた後に蒸し暑くなって、目を覚ましてしまうことがあります。
これはきっと家の外が暑くて部屋の温度が上がってしまうことが原因でしょう。
というわけで室内だけではなく屋外も一定の気温を下回ったらエアコンをOFFにすればいいのでは?と思い、以下の条件を満たしたらエアコンが自動でOFFになるようにしてみました。
- 屋外の気温が26℃以下
- 室内の気温が26℃以下
本記事では、SwitchBotハブ2と防水温湿度計を使って外気温と室温が指定した温度を下回ったらエアコンを自動でOFFできるようにしましたので、その具体的なやり方や実際に試してみての注意点を紹介します。
自分に合ったエアコンOFF条件を見つけられれば快眠につながりますので、ぜひ試してみて下さい。
自動でエアコンをOFFにする仕組み
最初にエアコンを自動でOFFにする仕組みを下記の表と図で説明します。
まずは処理のおおまかな流れです。
- SwitchBotアプリでエアコンをOFFにする条件を設定する
(オートメーションの設定) - ハブ2経由で防水温湿度計で取得した外気温の情報をSwitchBotサーバーに送信する
- ハブ2本体で取得した室温の情報もSwitchBotサーバーに送信する
- オートメーションで設定した条件を満たしたらSwitchBotサーバーからエアコンOFFの信号が送信される
- ハブ2のリモートリモコン機能でエアコンをOFFにする
図解するとこんな感じになります。
防水温湿度計にはWi-Fiの機能がないので、Bluetooth接続したハブ2経由でSwitchBotサーバーと通信します。送られてきた温度情報をもとにSwitchBotサーバー側でエアコンの電源OFFの条件判定をして、条件を満たしたらハブ2にエアコンOFFの指示を送信、さらにハブ2からエアコンの電源OFF信号が発出されます。
電源OFFの条件設定はあらかじめスマホアプリからしておきます。アプリの設定方法は後ほど紹介します。
必要なもの
外気温と室温が指定した温度まで下がったらエアコンの電源をOFFにするために必要なものです。本記事では主にSwitchBot製品を使って実現しています。
- SwitchBot 防水温湿度計
- SwitchBot ハブ2
- インターネットに接続できる環境
- スマホ
SwitchBot 防水温湿度計
外気温を測定するために必要になります。SwitchBotの防水温湿度計は防水仕様なので屋外に設置しても問題ありません。これまで雨の日や雪の日も外に出しっぱなししていますが正常に動き続けています。
SwitchBotの防水温湿度計については、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみて下さい。
SwitchBot ハブ2
SwitchBot ハブ2はスマートリモコンとして使います。指定の気温を下回ったらエアコンをOFFにするために必要です。
ハブ2に照明のリモコンを登録する方法は下記の記事で紹介しています。エアコンのリモコン登録も同じことをすればできますので、ご興味のある方は参考にしてみてください。
また、ハブ2のもう一つの役割として、Wi-Fiの機能を持っていないSwitchBot製品をインターネットにつなぐというものがあります。こちらは先に記載した図の②と③の説明のとおりとなります。
インターネットに接続できる環境
SwitchBot ハブ2をインターネットに接続するためのWi-Fi環境が必要です。各家庭のインターネット環境に応じてWi-Fiやスマホ、ハブ2の設定を行って下さい。
スマホ
スマホからSwitchBotアプリのオートメーションの設定をします。iPhone用のアプリはこちらから入手できます。SwitchBotアプリの設定方法は次の章で説明します。
SwitchBotアプリの設定
SwitchBotアプリのオートメーションの設定をします。設定のおおまかな流れは以下の通りです。
- エアコンをOFFにする条件を設定をする
- エアコンを停止する設定をする
以下、オートメーション設定の実際の流れになります。
SwitchBotアプリの設定
SwitchBotアプリでエアコンをOFFにする条件と停止する設定をします。ここでは防水温湿度計で外気温を、ハブ2で室温を取得して、その値をもとにエアコンを停止します。
オートメーションの設定画面を開きます。
- 「オートメーション」をタップしてオートメーションの画面へ遷移する
- 右上の「⊕」をタップしてオートメーションを作成の画面に遷移する
オートメーションの「名称」を設定して「条件を追加」の画面を開きます。
- 「名称」を入力する
- 「条件を追加」をタップして条件を追加の画面へ遷移する
エアコンをOFFにする条件を設定をしていきます。
まずは屋外防水温湿度計の条件設定です。
- 「デバイス」をタップしてデバイスの画面へ遷移する
- 「屋外防水温湿度計」をタップして条件を追加の画面へ遷移する
- 「温度〇〇℃以下」をタップする
- エアコンをOFFにしたい外気温である「26.0℃」を選択して「確認」をタップする
- 条件が設定されていることを確認する
- さらに室内の温度も条件に入れたいので「⊕詳細オプション」をタップする
- 「前提条件を設定」をタップする
真ん中の画面の赤枠で囲った屋外防水温湿度計の真下の「条件を追加」で追加条件を設定すると、防水温湿度計とハブ2の温度計のどちらかが26℃以下になったらエアコンがOFFになってしまうので、「⊕詳細オプション」の方をタップして前提条件を設定して下さい。
理由は防水温湿度計とハブ2の温度計の両方が26℃以下になったらエアコンをOFFにしたいからです。
次にハブ2の条件設定をしていきます。
- 「温度≦」をタップする
- エアコンをOFFにしたい室温である「26.0℃」を選択して「確認」をタップする
- 条件が正しく設定されていることを確認した「保存」をタップする
さらに湿度やオートメーションの実行時間帯も設定したい場合は、項番7から10番を繰り返します。
STEP3で設定した条件を満たしたらエアコンがOFFになるようにします。私の環境では「シーン」からエアコンをOFFにするようにしました。
- 「アクションの追加」をタップする
- 「シーンを実行する」をタップする
- 「エアコンを消す」をタップする
右の画面の「エアコンを消す」は別にシーン設定をしています。ハブ2にエアコンのリモコンを登録していれば、真ん中の画面の「デバイス」からエアコンを消す設定をすることもできます。
これまでの設定内容を保存したら、オートメーションが作成されていることを確認します。
- 「保存」をタップする
- STEP2で設定した名称でオートメーションができていることを確認する
お疲れさまでした。これでSwitchBotアプリの設定は終わりです。
エアコンが自動でOFFになるか試してみる
冒頭に記載した通り、以下の条件を満たしたら本当にエアコンがOFFになるか試してみました。
- 屋外の気温が26℃以下
- 部屋の気温が26℃以下
その結果ですが、なんとエアコンはOFFにならず…。
いろいろ試した結果、今回の設定では先に室温が26℃以下になっていて、その後に外気温が26℃を下回ったらエアコンがOFFになることがわかりました。
下の図のように外気温が先に26℃以下になってしまうとオートメーションは発動しません。
また、外気温と室温の両方が26℃以下の状態でエアコンをつけても自動停止することはありませんでした。オートメーションを発動させるためには、条件に設定した26℃をまたぐ必要があるようです。
まとめ
当初考えていたものとは想定外の動作をしましたが、SwitchBotのハブ2と防水温室度計を使うことによって、外気温と室温の値をもとにエアコンを自動でOFFにすることができました。
今回は室温が26℃以下の状態で外気温も26℃を下回ったら自動でエアコンをOFFにする設定となっていますが、追加で逆パターンの「実行条件」に室温を、「前提条件」に外気温の条件を設定したオートメーションも同時に作成すれば、外気温が26℃以下の状態で室温が26℃を下回ったときもエアコンをOFFにできます。
明け方、エアコンをつけっぱなしだと肌寒くて起きてしまう方は一度試してみてください。きっと睡眠の質の向上に一役買ってくれますよ。
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